右腕の痛み、腰痛、膝痛、こむら返り「まだまだ孫も面倒を見なくてはならないので、元気でいたい」

患者さま

S.T様(女性/82歳)東大阪市額田在住
職業:専業主婦
症状:右肩先〜上腕外側の痛み、腰痛、両膝痛、こむら返り

ご来院時の症状

比較的ご年配の患者様ですが、とても朗らかな方で今もなお現役という感じの方です。
事情があって、50代の息子さんと孫の男の子3人を母親がわりに育てられております。
だからお元気だと言えるのでしょうが、最近少し身体のあちこちに症状を感じるようになってきたとのことでした。
そしてその症状が、だんだんと辛く感じてくるようになってきた際に、行きつけの洋服屋さんに紹介されて、当院にご来院されたとのことでした♪( ´θ`)

一番古くから感じている症状は、右肩先から右二の腕の外側へ腕を外側から回して上げる時や、手を伸ばして向こう側のモノを取ろうとした時などに同部位に痛みや急に力が抜けてモノを落としそうになるとのことでした。
洗濯物を干す時などに、腕を上に上げたままでいると腕がだるくて辛くなってしまうそうです。
また、普段自宅では長時間座ってテレビを見ていることが多いそうで、そのような時に腰全体がダル痛い・重痛い感じを覚えだし、それが最近辛くなってきていたとのこと。

そして、腰痛が辛くなってくるに伴って両膝の内側の緊張性疼痛や歩行痛・階段昇降時痛などが顕著になり、就寝中に朝方早くに度々ふくらはぎがこむら返りを起こすようになって来たそうでした。
年齢的に膝の関節の半月板という軟骨が減ってきていたり、多少の変形が認められるものの、今回の場合それらは原因でないと判断できました。

ご来院時の症状をまとめると次の通りです。
・右肩先〜二の腕外側への挙上痛・急な脱力によってモノを落とす時がある。 
・長時間、同じ姿勢でいると腰が辛くなる、次に動こうとした時に初め痛みが出てしばらくすると治まる。
・歩き始めると両膝の内側が痛む、しばらくすると痛みはひいてくるが長時間歩き続けると再び痛み出す。
・就寝中にふくらはぎがこむら返りで痛む。  

検査

初回ご来院時には、少し足を引きずりながら歩いておられて、前かがみがちな姿勢でいました。
また正面から見ると、重心が右へ偏っているために体全体も右へ傾いていました。
もう少し詳しく見ていくと、骨盤の右側が下がっている為に下半身全体が右に傾いています。
左の仙骨と腸骨の間の仙腸関節にも、ズレが認められます。
このために、足の方へ走る神経の流れが滞り、その神経の支配している血管や筋肉の働きが低下して、膝関節を支えている筋肉(大腿四頭筋)やふくらはぎ(下腿三頭筋)の筋力低下がみられました。

*非常に誤解されていることとして、筋力が低下していると言われると➡︎体操や運動などでトレーニングして筋力をつけていかないと…と思われがちですが、実は神経の流れが滞っている為に本来の力が発揮できない状態であることの場合が非常に多くみられます。
なので、骨のズレを調整するなどして神経の流れを改善しておかないと、筋肉の血行が悪くなっているのに運動などを一生懸命やってしまうと、かえって神経の流れや血行が滞り筋肉には疲労がたまってしまいます。
そうすると、症状が強くなったり怪我をしてしまったりします ( i _ i )

ですので骨のズレをちゃんと調整をすると、それだけで筋力はある程度アップしてきますし、筋肉の疲労が回復出来るようになってきてから運動などをしていくことで身体は症状を出さずに強くなっていくのです。
下半身が右に傾いている為に、上半身はバランスをとって頭部を水平に保とうとする為に、背骨は若干左にカーブして頚胸部付近からは再び右凸のカーブを描いています。
この為に肩甲骨の可動性は減少し、また上肢へはしる神経の流れが滞って肩甲骨から腕の血行が悪くなっているので、その周囲の筋肉が過緊張状態が続き肩関節の動きに不具合を起こしていますした。

経過

1回目:骨盤の調整を施して背骨のバランスを整えてから、その上に乗っている背骨の調整をして全身的なバランスを整えていきます。
そして骨のズレを全身的にひと通り調整して神経や血管の働きを改善して筋肉の慰労が取れやすいようにしておいてから、筋肉を緩和操作で緩めていきます。

そしてこの方は「少しでも早く元気になりたい」という想いから、ここから更に血行を良くして状態を安定させる為に、気功三鍼法という方法で全身に気を流すようにしました。
これで1回目の施術は一応終了しました。
あとは、自宅での生活の中での姿勢について、ただ1点のみ注意して下さいという話をさせて頂きました。
*古代中国から東洋医学では、『気が滞ると、血が滞る』と言われます。

2回目:前回施術後から、就寝中のこむら返りはおきていないとのことでした。
腰痛や右肩の痛みは半減しているとのことでしたが、長時間同じ体勢でいたり、やはり長時間家事などの用事を続けていると症状が強くなってくるとのことでした。

今回も骨盤の調整をしてから、胸部・頚部の調整を施していきました。
その後に全身の筋肉を緩和操作で緩めていきます。
肩関節や膝の関節の可動性を回復する為に、各関節の調整と周囲のストレッチなども始めました。

また、気功三鍼法で脳を中心にして全身的に気を流して、2回目の施術は終了です。
また今回は自宅で出来る、セルフストレッチを一つだけ行なっていただく為に説明しました。
(あまり多くのストレッチを始めても、方法を間違ってしまうといけませんから、着実に少しづつ実行していただけるようにしていきます。

3回目:順当に症状は改善してきているようで、初回時に見られた足を引きずるような歩行は見られずに、前かがみになって傾いていた体も徐々に改善してきています。
更に骨盤を調整してから、背骨の調整へと進めていきます。
筋肉の緩和操作とストレッチや軽い運動とともに、肩関節・膝の関節の調整も施していきます。

最後に気功三鍼法を施しました(*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)’・*:.。. .。.:*・゜゚・*
今回もひとつだけ、自宅で行っていただくセルフストレッチを説明させて頂きました。
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8回目:腰痛と膝痛はほぼ消失しており、手仕事を長時間続けるといま少し肩先に痛みを覚えますが、その他の症状は発症していないとのことでした。

調整を、骨盤→背中→首→肩と膝とすすめ、 緩和操作とストレッチを行い、 気功三鍼法で気を流します。

院長コメント

ご年配であるにも関わらずに非常に気持ちが前向きであり、社交的な方でしたし、孫や息子の面倒をまだ見なくては!という気概を持たれているのが体調の早い回復に貢献していたと思われます。
特に高齢になればなるほど、メンタル的な状態が体調に深く関係してきます!

反対に気持ちが沈んでいる方には、いかに自信を取り戻して頂くこと。
痛みが改善したその後に何かやりたいこと行ってみたい所など何でもいいので目的を持ってもらうと、それだけで大幅に状態があ改善することも多いのです♪( ´θ`)ノ


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